膝の痛みでお悩みの方、膝の痛みがあるときは、どこに痛みがあるのかで原因が変わります
膝の痛みには主に内側、外側、裏側、前側があります。
今回は膝の前側が痛い場合について考えられる原因と対策について説明していきたいと思います。
膝の前側が痛いときの原因は?
膝の前側が痛いときに考えられる原因は3つの問題があります。
膝のお皿の問題
大腿四頭筋、膝蓋靭帯の問題
膝蓋下脂肪体の問題
膝のお皿の問題
膝のお皿は『膝蓋骨』と呼ばれています。
大腿骨と膝蓋骨から形成される関節を膝蓋大腿関節といいます。
膝蓋骨と大腿骨の間にある軟骨部分がすり減っていくと痛みを感じやすくなり
この部分の痛みがあると膝蓋大腿関節症の可能性があります。
症状として
階段の上り下りで膝蓋骨の周りに痛みや違和感がある
ゴリゴリ音が鳴ったり、引っ掛かりや膝の可動域が狭くなる
膝蓋大腿関節症の改善方法は
膝関節の周りの筋肉や股関節周りの筋肉の強化をすることでお皿にかかっている負担を減らすこと
お皿の動きをよくすることです
筋肉・靭帯・膝蓋下脂肪体の問題
痛い場所がお皿の上なのか、下なのかで原因が変わります
お皿の上が痛い場合
膝のお皿の上側が痛い場合は大腿四頭筋腱付着部炎の可能性があります
症状として
膝を曲げると痛い
膝が腫れる
階段上りが痛い
原因は主に3つあります
①オーバーユース
仕事や運動などによる使いすぎの問題です。
1週間ぐらい安静にすると痛みが減ったり、なくなったりするのであれば膝の使いすぎが問題です
②大腿四頭筋の柔軟性の低下
大腿四頭筋が硬くなっている場合は膝を曲げる際に通常よりも筋肉が引っ張られることで負荷がかかり痛みが出てきます
③膝が正しく使えていない
階段を上ったり、下ったりする際に膝が内側に捻じれている場合があります。
本来の正しい状態は、膝とつま先は同じ方向に向きます
正しくない使い方は、膝がつま先よりも内側に捻じれている場合です
こうなることで徐々に膝への負担が増加し痛みが出てきます
改善方法は
アイシングや安静
大腿四頭筋の柔軟性を向上することが必要です
お皿の下が痛い場合
膝のお皿の下側が痛い場合は膝蓋靭帯炎または膝蓋脂肪体の炎症の可能性があります
この2つの症状の見分け方の方法は
膝の痛む場所を指で押します
膝を曲げて痛くて、膝を伸ばして痛くない場合は膝蓋靭帯炎の可能性
膝を伸ばして痛くて、膝を曲げて痛くない場合は膝蓋下脂肪体の炎症の可能性があります
膝蓋靭帯炎の場合は大腿四頭筋腱付着部炎と同様の原因になります
膝蓋下脂肪体の症状として
歩くときに膝の下が痛くなる
膝の曲げ伸ばしで痛みがある
膝蓋下脂肪体の役割は
膝の曲げ伸ばしを効率よく動かす
膝への衝撃の緩和
お皿の可動性をよくする
膝蓋下脂肪体の痛みが出る方の特徴として膝がまっすぐ伸びない方が多いです。
変形性膝関節症の症状と合併して起こるケースもあります
改善方法は
膝を伸ばすストレッチをすること
お皿周りをほぐすこと
まとめ
膝の前側の痛みも様々な原因があります
痛みの原因が知りたい場合はまずは整形外科に行くとよいと思います。
整形外科受診後は、ほとんどのケースが安静かリハビリになります
現在膝の症状でお困りの方は当院にお越しいただければ原因と改善方法をお伝えし、家でのアドバイスもできます
よかったら参考にしてください!