膝を曲げたときに痛みが出たり、膝の前側が突っ張って曲がりにくい事ありませんか?
座る時、歩く時、階段など、日常生活では膝を曲げて生活することが多いです。
日常生活で、膝を曲げた時に痛みがあるのは悩みますよね。
どうして痛みが出るのでしょうか?
痛みが出る場所によっても原因が違います。
原因を知ることで、痛みの対処方法も変わりますので
今回は膝を曲げた時の痛みについて紹介したいと思います。
目次
膝を曲げた時の膝の痛みの場所と原因
膝を曲げた時の痛みが出る場所も膝の上に出る場合、内側に出る場合、外側や下側に出る場合、また膝の裏側に出る場合があります。
それぞれ、膝の痛む場所によって原因が違います。
主な原因は関節の炎症の問題と膝周辺の筋肉の問題です。
それぞれについて説明をしていきます。
膝の上側に出る原因
膝を曲げた時に上側に痛みが出る場合は、
変形性膝関節症の可能性が高いです。
変形性膝関節症は、加齢により軟骨がすり減り、徐々に骨が変形していく症状です。
通常、膝の関節は、関節包と言われる袋で覆われており、その中が関節液で満たされ、スムーズに膝の関節が動きます。
※関節液は滑膜と呼ばれる関節包の内側にある組織で作られます。
変形性膝関節症になると、すり減った軟骨の破片が滑膜を刺激し
関節液が異常に分泌されます。
その結果、水が溜まり、膝が腫れた状態になります。
この状態になると、、膝を曲げると膝の上が突っ張ってしまい、膝を曲げることが難しくなります。
膝の内側に出る原因
膝の内側に出る場合も変形性膝関節症の可能性が高く、半月板も損傷している可能性もあります。
半月板は大腿骨と脛骨から成る大腿脛骨関節の間にあります。
半月板は通常、膝関節の衝撃を吸収する役割があります。
この部分が、損傷することで膝の関節の内側の骨と骨がぶつかってしまい膝を曲げる時に痛みを引き起こしてしまいます。
膝の外側に出る原因
膝を曲げた時に膝の関節の外側に痛みが出る場合は
膝の関節周囲の筋肉の柔軟性の低下や、疲労の蓄積が原因です。
この時の原因は腸脛靭帯の影響が高いです。
腸脛靭帯は、太ももの外側にある大きな靱帯です。
この靱帯は、膝を曲げ伸ばしするときに、大腿骨の外側の出っ張っている骨の上を前後に動きます。
この靱帯がうまく機能しなくなると、大腿骨の外側の骨に擦れるような感じになり
摩擦が起き炎症が起こります。
特にジョギングや、ランニングをしている方に多い症状で、『ランナー膝』とも呼ばれています。この痛みは、柔軟性の低下、筋力不足、疲労の蓄積が原因です。
膝の下側に出る原因
膝を曲げた時に下側に痛みが出る場合は、膝蓋下脂肪体という組織が原因です。
膝蓋下脂肪体とは、膝のお皿の下にある柔らかい組織のことです。
この組織の中には神経や血管が多くあり、痛みを感じやすい所です。
また、膝蓋下脂肪体の上には、膝蓋靱帯や大腿四頭筋腱があり、これらの柔軟性が低下することで、膝蓋下脂肪体が硬くなっていきます。
膝の裏側に出る原因
膝の裏側に痛みが出る場合は、ベーカー嚢腫が原因の可能性があります。
ベーカー嚢腫とは膝の裏にゴルフボールぐらいの大きさの脂肪の塊の事をいいます。
この塊がある事で、膝を曲げた時に圧迫感があり、痛みを感じることがあります。
膝を曲げて痛みが出た時の対処方法
病院に行くこと
痛みが出る場所と原因について説明をしてきましたが、やはり安心できるのは
病院に行き、整形外科の先生に診察してもらうことです。
膝の状態によっては、処置をする可能性もありますが、一番大事なのは安心をする事です。
安心をすることで、痛みが減ることもあります。
休息をとること
運動のし過ぎや、疲労が蓄積していると感じた時は、一度リフレッシュすることも大事です。
疲労が抜ければ、痛みもなくなることもあります。
適度な休息をとることも大事です。
ストレッチ・マッサージ
筋肉が硬くなることで、血流の流れが悪くなり、痛みを感じやすくなりますので
ストレッチ・マッサージすることで血流の流れを良くしていきましょう。
膝を曲げて痛い時場合は、お風呂の中で膝の曲げ伸ばしをすることをお勧めします。
お風呂の中では浮力があり、痛みが感じにくくなりますのでストレッチがしやすいと思います。
関節や筋肉は、一度硬くなってしまうと動かせるようになるのが大変になりますので
出来る範囲で動かしていきましょう。
まとめ
膝を曲げた時に痛みはとても辛いです。
痛みが出たら、病院に行くことも、休息をとることも大事です。
痛む場所によって対処方法も変わっていきますので、ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。