
こんにちは!
横浜ひざ整体院の佐々木です。
私が毎回確認している部位があります。
それは、
「膝のお皿は、ちゃんと動いているか?」
です。
「お皿なんて動くの?」
と思われるかもしれませんが、
膝のお皿(膝蓋骨)は、膝を曲げたり伸ばしたりするときに、上下・左右へある程度動きます。
そして、この「お皿が動く」ということが、膝をスムーズに動かすためにとても大切なんです。
膝のお皿は「滑車」のような役割をしている
膝のお皿は、医学的には「膝蓋骨(しつがいこつ)」と呼ばれます。
太ももの前には「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」という大きな筋肉があります。
この筋肉は、膝を伸ばすために重要な筋肉です。
大腿四頭筋は膝のお皿を介して、すねの骨につながっています。
簡単にイメージすると、
太ももの筋肉
↓
膝のお皿
↓
すね
という構造です。
ここで重要なのが、膝のお皿の役割です。
膝のお皿は、いわば「滑車(かっしゃ)」のような働きをしています。
滑車というのは、重いものを動かすときに、力を効率よく伝えるためのものです。
膝のお皿も同じように、大腿四頭筋の力を効率よく膝に伝えながら、膝の曲げ伸ばしをスムーズにする役割があります。
お皿が動かないと、膝がスムーズに動きにくくなる
正常な膝では、膝を曲げたり伸ばしたりすると、お皿も一緒に動きます。
ところが、
・膝の痛みが長く続いている
・膝を動かす機会が減っている
・手術後やケガのあと
・膝の周りが硬くなっている
などによって、お皿の動きが悪くなることがあります。
すると、
「膝を曲げたいのに、なんとなく動かしにくい」
「膝を伸ばすときに引っかかる感じがする」
「階段や立ち上がりで膝がつらい」
といったことにつながる場合があります。
もちろん、膝の痛みの原因は一つではありません。変形性膝関節症や半月板、靭帯、筋肉など、さまざまな原因が考えられます。
ただ、膝の動きを考えるうえで、「お皿がスムーズに動くか」は大切なチェックポイントの一つです。
「動かないのに鍛える」は注意が必要
膝が痛いと、
「筋肉が弱いからだ!」
と思って、すぐに筋トレを始める方もいます。
筋肉を鍛えることは大切です。
特に大腿四頭筋は、膝を支えるうえで重要な筋肉です。
しかし、お皿の動きが悪い状態で、いきなり強いトレーニングをすることには注意が必要です。
膝の周りが硬く、お皿がスムーズに動いていない状態で、スクワットや膝伸ばし運動などを頑張りすぎる。
すると、膝を動かすたびに、お皿の周辺に余計な負担がかかってしまうことがあります。
その結果、
「膝を良くするために運動しているのに、膝のお皿の周りが痛くなってきた」
ということもあります。
だからこそ、
「鍛える前に、動く状態をつくる」
という考え方も大切です。
膝は「曲がる・伸びる」だけではない
膝を良くするというと、
「膝が何度まで曲がるか」
「膝がしっかり伸びるか」
ということに目が行きがちです。
もちろん、これは非常に大切です。
しかし、もう一つ忘れてはいけないのが、
「膝のお皿がスムーズに動くか」
です。
膝を曲げる。
↓
膝のお皿も適切に動く。
↓
大腿四頭筋がスムーズに働く。
↓
膝を伸ばす。
この一連の動きがスムーズだからこそ、歩く・立つ・階段を上るといった日常動作が行いやすくなります。
つまり、「膝を動かすために、お皿も動いている」ということです。
まずは「動かせる膝」をつくる
膝の痛みを改善していくとき、
「筋肉を鍛えなければ!」
と焦る必要はありません。
まずは、
①膝が伸びる
②膝が曲がる
③お皿がスムーズに動く
この3つを確認してみましょう。
そして、そのうえで筋肉を鍛えていく。
この順番を意識することが大切です。
特に50〜60代になると、
「昔は普通にできていたことが、少しずつやりにくくなってきた」という変化が出てきます。
膝も同じです。
痛みを我慢して動かさないでいると、膝周りがさらに硬くなり、動かしにくくなることがあります。
だからといって、痛みを我慢して無理に運動する必要もありません。
大切なのは、「動かないから無理に鍛える」のではなく、「動きやすい状態をつくってから鍛える」こと。
膝のお皿も、そのために大切なポイントの一つです。
「膝を良くしたいなら、筋肉を鍛えるだけではなく、まず膝そのものが動きやすい状態なのかを確認する」
「筋トレを頑張る前に、まず自分のお皿はちゃんと動いているかな?」
という視点を持ってみましょう!
